【小説】 青山 美智子「月曜日の抹茶カフェ」【感想・あらすじ】

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ひとり言
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ご挨拶

こんにちは、こんばんは、ちまです。
先日、人生初のスワンボートに乗りました。デートとかで乗ってそうなやつです(笑)
私は家族で乗りましたw全力で漕いだり、カモを見つけて追いかけてみたりと足は怠くなりましたが、なかなか楽しい体験でした。皆様も機会があれば乗ってみてください(^^)
今日お話しするのは、青山美智子さんの「月曜日の抹茶カフェ」です。

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あらすじ

「木曜日にはココアを」の続編です。物語は、1月から12月にかけての1年間がリレー形式で進んで行きます。
神社近くの川沿いの桜並木の途切れた所にある喫茶店『マーブル・カフェ』は、マスターの思いつきで定休日の月曜日に一度だけ「抹茶カフェ」を開きます。「抹茶カフェ」を任されたのは、愛想のない京の老舗茶問屋福居堂の若旦那の吉平。そこへ、携帯ショップに勤める美保が訪れることから物語は始まります。様々な登場人物が現れ、不思議な縁で繋がっていきます。
抹茶から始まる、12ヶ月の心が癒される物語です。

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ひとり言

青山美智子さんの「月曜日の抹茶カフェ」を読みました。
この作品は「木曜日にはココアを」の続編の連作短編です。物語は、東京と京都を舞台に1月から12月にかけての12か月が、ふとした出会いによる縁によってリレー形式で進んで行きます。
神社近くの川沿いの桜並木の途切れた所にある喫茶店「マーブル・カフェ」で、定休日の月曜日にマスターの思いつきで一度だけ「抹茶カフェ」が開かれました。マスターは、この店のオーナーですが、みんな彼のことをマスターと呼んでいます。
物語は1月、一度だけの「抹茶カフェ」を任されたのは、店長で、マスターと家族ぐるみの付き合いがある、京の老舗茶問屋福居堂の若旦那の福居吉平でした。物語は、店を訪れた携帯ショップに勤める26歳の美保と吉平の出会いから始まります。
何をやっても上手く行かない日、美保は、ふと「マーブル・カフェ」に立ち寄ります。定休日だと気づいて引き返そうと思っていたところ、女性が出て来たので看板を見ていた時、美保に気づいたマスターから声をかけられ、「抹茶カフェ」へ入ります。そしてそこで吉平と美保は出会います。携帯電話を上手く使えない吉平に美保が使い方を教えて、二人の縁が始まります。
その後、些細なことで妻を怒らせた夫やランジェリーショップのデザイナー、ギターケースを背負った若い女性、祖母と距離を置く女紙芝居師、時代に取り残された和菓子屋の元女将と自分と同じ名前の和菓子「水無月」を買いに来たサラリーマン、会社を辞め古本屋を始めた中年男と訪れたカップルの学生など、縁で人と人とが繋がって物語は進んでいきます。
どの話も、縁で繋がった人の言葉に後押しされ、悩みながらも最後は自分のことを肯定出来るようになり、読み終えた後、癒され温かい余韻が残る話です。胸に響くマスターの言葉には、思わず頷き、こんなマスターと縁で繋がることができる人が羨ましくもありました。飄々としたマスターは、喫茶店以外にも画廊などいろいろな事業を手掛け、商才のある人のようです。読みながら、ところどころに登場するマスターの言葉に背中を押してもらっている自分がいました。
「卒業って、次のステージに行ってお終いじゃない。次の新しい季節は何度でも訪れる」、「その人に対してちゃんと誇れる自分でいたらまた会えるって、私は信じています」こうした胸に響く言葉が、各物語に次々に登場します。ふとした縁で巡り合った人の言葉が、悩み迷っている人を勇気づけ背中を押し、新たな第一歩を踏み出すきっかけを作ります。
そして、12月。茶問屋福居堂の東京支店がオープンします。父親から支店を任された吉平は、美保に対して「ちゃんと誇れる自分でいたらまた会える」という言葉を信じ、精励して支店のオープンに漕ぎ着けます。そしてオープンの日、吉平が美保の涙を拭うために1月に渡した手ぬぐいを持って、美保が訪れます。
人と人との縁による繋がりが織りなす12ヶ月、12話の物語です。ふとした出会いによる縁が、各月の登場人物へと繋がっていきます。
読み終えた後、私も何か背中を押して貰えたような気がしました。心が温まり癒されて、ホッとする物語でした。
『人でも物でも、一度でも出会ったらご縁があったってことだ』心に留めて置きたい言葉です。

今日が幸せな一日でありますように。

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