【映画】ナンシー・マイヤーズ監督「マイ・インターン」【感想・あらすじ】

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ひとり言
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ご挨拶

こんにちは、こんばんは、ちまです。
先日、ゲームセンターに行き呼び込み君ミニという景品をゲットしてきました。スーパーでよく聞く音が自宅で聞けるのは不思議な気分です(笑)
今日お話しするのは、ナンシー・マイヤーズ監督 、ロバート・デ・ニーロ 、アン・ハサウェイ主演の「マイ・インターン」です。

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あらすじ

定年後、何か物足りなさを感じていた七十歳のベンは、求人広告を見て応募し、ニューヨークでファッション通販サイトを運営している会社に、シニア・インターン制度で採用されます。
その会社のやり手の若き女社長のジュールズは、短期間で会社を拡大させ、公私ともに順調な毎日を送っていました。ベンは若者ばかりの社内で、戸惑いも多く、浮いた存在になりますが、彼の誠実で穏やかな人柄は徐々に皆んなに受け入れられるようになって、社内の人気者になります。
その頃ジュールズは、公私ともに大きな問題が立ちはだかり、誰にも相談出来ず、苦しく辛い日々を送っていました。そうした彼女に気づいて、温かな励ましの声をかけ、彼女を救い、立直らせたのはベンでした。
ベンの励ましの言葉に勇気を貰ったジュールズは、目の前に立ちはだかる大きな問題に挑んでいく決意をします。

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ひとり言

ナンシー・マイヤーズ監督の「マイ・インターン」を見ました。
定年後に時間を持て余していたベンは、会社員として働いていた時、出来なかったことに手
当たり次第に挑戦し、自身の知的好奇心を満たしていました。けれども、何か満たされず、自分の居場所がないという漠然とした物足りなさを感じていました。
忙しい生活に追われ、自分の時間を持てない人にとっては、ベンの悠々自適な生活は羨ましく見えると思います。けれども、ベンにとっては生きがいのない生活でした。
そうしたある日、ベンは町で求人広告を見つけます。そこには面接の条件に「YouTube に自己 PR の動画をアップロードして下さい」などのパソコンに触れてこなかった老人にはかなりハードルが高いと思われる内容が記載されていました。現在こうして YouTube に動画をアップロードをしている私でもたじろいでしまうような条件です。しかし、ベンはここで、火が付いたように強い行動力を見せます。
カメラを三脚にセットして、孫に USB 端子について教わり、本当に動画を撮影してしまいます。そして面接当日は、洗練されたスーツやネクタイの中からお気に入りのものを選び、颯爽と会社に向かいます。
もうこの頃には私はベンの行動から目が離せなくなっていました。期待と本当に大丈夫かな?という気持ちが入り混じった感じです。
とんとん拍子で採用が決定してからは、目覚まし時計の準備に始まり、70 歳にして、新生活に向けワクワクしながら眠りにつきます。
初出社日には同期のメンバーと共に会社の説明を受け、仕事でパソコンを使うことに始ま
り、女社長のジュールズは会社内を自転車で移動するなどカルチャーショックを多々受け
ながらも、ベンはどっしり構えて受け入れていきます。
そしてベンはジュールズの直属に配属されるのですが、実はジュールズはシニアのインターンが採用されることを認識してなく、社内への見本にという理由から直属の部下としてベンが配属されたことに戸惑います。
初顔合わせの時に「仕事があればメールで依頼する」と言われたきり、ベンはメールを待ち
続けることになります。それでもベンはへこたれることなく、自分でできることは何かないかを探し行動することで、周りの人と打ち解けていきます。
ベンが次第に頼られる存在になっていく過程は、見ていて私も嬉しくなってしまいました。
そんなある日、ジュールズに外部の CEO を入れるよう出資者から依頼があり、そんな依頼は受け入れられないと涙ながらに訴える現場をベンは目撃してしまいます。次の日、ベンはいつもより早く出社し、ジュールズがずっとストレスに感じていたオフィスの一角のゴミだめになっていた机の上を掃除します。それを見たジュールズは心の底から喜びます。
私はこの場面を見た時に、ベンは何て上手な気配りができる人なんだと驚き、見習いたいと思いました。それからも少しずつできることを工夫してやっていく姿勢は、とても勉強になりました。
時にはジュールズから目ざと過ぎると疎まれることもありましたが、それは彼女が、気を使われるということに慣れてなく、戸惑ったためではないかと思いました。そうした行き違いはあっても、ジュールズは、徐々にベンの人間性の素晴らしさを理解していき、ベンから一つ一つ学んでいきます。
ジュールズや周りの人々と共に私も色んなことをベンから学びました。私が学んだことの一つに「ハンカチを持つことの最大の目的は人に貸すためだ」というものがありました。意味が気になる方は是非本作を見てみてください。
それからもベンは人と人を繋ぐ架け橋となりながら、一つずつ問題を解決していきます。
そうした中、ベンは、ジュールズの夫のマットの浮気現場を目撃してしまいます。
ベンがどうしていいか戸惑っている中、ジュールズの方から夫の浮気について相談されます。ベンは驚きながらも相談に乗り、彼女の不安に寄り添います。そして、ジュールズの心は整理されていきます。最後の決断はジュールズ自身がして、夫と話し合い、前に進んでいきます。
私はこの作品を通して、すべての問題をその場ですぐ解決できる訳ではない、正解の解決法がある訳でもない、それでも目を逸らさずに問題に向き合う姿勢がどのように周りに影響を与えるのかということをを学びました。
そしてよく“社会の歯車になる”という言葉を聞きますが、歯車というのは動きをそのまま伝
えていきます。私は本作を見て、ただの歯車ではなく、架け橋のような存在になりたいと感じました。
ベンは年配で、知識や経験が豊富だから、こういったことができるというだけではないのだと私は思います。彼は、人から人へ繋ぐ際に、決して何もせずにそのまま伝えるということはしていませんでした。必ず自分の胸中で考えて納得した上で、自分の言葉で伝えていたのです。それは彼の譲れない気配りです。そして、それが大きな影響力となって、周りの人たちをも成長させていきます。
私は、今後自分が何かを相手に伝える際には、ベンのように、歯車ではなく架け橋となって、自分の考えを自分なりに言葉を整理して伝えてみたいと思うようになりました。
これから生きていく上で、多くのことを学ぶことが出来た作品でした。

今日が幸せな一日でありますように。