【ちまのひとり言】青羽 悠「星に願いを、そして手を。」

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雑記
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ご挨拶

こんにちは、こんばんは、ちまです。
夕立が降る季節になりましたね。
出掛ける際は折り畳み傘を持って出るのを忘れないようにしましょう。
今日お話しするのは、青羽悠さんの「星に願いを、そして手を。」です。

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あらすじ

中学三年の祐人は、いつも薫、理奈、春樹とプラネタリウムのある科学館で過ごしていた。宇宙に憧れる四人は似た夢を持ち、同じ高校に進む。だが、月日が経ち、祐人は逃げた。夢を諦めて町役場で働く彼は科学館を避け、幼馴染の三人をも避け続ける。ところが、館長の訃報を受けて三人に会うことに。そこで科学館の閉鎖を知り…。

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ひとり言

青羽悠さんの「星に願いを、そして手を。」を読みました。
中学三年の夏休み、宿題が終わっていない祐人は、同級生の薫、理奈、春樹と、町の科学館のプラネタリウムに併設された図書室で、毎年恒例の夏休みの宿題をしています。
小学校からずっと一緒の彼らの共通点は、宇宙への強い思いでした。
四人で星や宇宙の話をする時は、会話も弾み夢を追い求め、四人でいれば最強だと信じて疑いませんでした。
科学館の館長夫婦は、そんな彼らに飲み物を出したり、星や宇宙のことを楽しそうに話して、彼らを温かく見守っています。
四人は同じ高校に進みますが、夢を追う者、夢を諦める者と、それぞれ別の進路に進みます。
その後、彼らは社会人になり、祐人は夢を諦めて公務員になり、夢を諦めた祐人を許せない理奈は、大学院に進み宇宙の研究を続けています。薫は科学館に勤務して、春樹は実家の電気店を継いでいます。そうしたそれぞれの道を歩んでいた時、科学館の館長が亡くなります。このことをきっかけに、四人は数年ぶりに再会します。
四人は学生時代に戻ったように過ごしますが、それぞれに複雑な思いが心の奥底にあります。祐人は、夢を諦めた過去の自分を悔やみ、理奈は夢を諦めた祐人のことが許せず、夢を追い続けている現在の自分にも、不安を感じています。
科学館が1週間後に閉館するため荷物の整理をしている時、館長が遺した謎の英語と数式のファイルが見つかります。四人は、その謎の意味を探り、閉館日直前にその答えを見つけます。それは、館長夫婦とその親友が、過去に夢を追い求めて宇宙を目指した時に起きた、苦しい秘密でした。
「持つ者、持たざる者、願った者、諦めた者、誰もが焦がれる思いに苦しんでいる。宿命のように、日々を彷徨っている」
これは、閉館日に、それぞれの立場をあらわした文章です。
祐人はずっと、自分の選んだ進路に「自分が進んでいると思っていた場所と大きくずれた位置に来てしまった」 と思っていました。理奈は、子供の頃からの夢を追って現在に至りますが、毎日の単調な作業に、本当に自分の夢が実現 出来るのだろうかと不安を感じています。
そうした中、科学館が閉館される日、それぞれが悩み苦しみながらも、自分の選んだ道に対する、自分の向き合い方を見つけます。
夢を持つことは、生きていく上で大切なことだと思います。けれども、夢と現実のギャップにぶつかった時、人は戸惑います。
大人になるに連れ、夢と現実の選択を迫られる時が訪れます。その選択は、自分自身と真剣に向き合い、自分で決める必要があると思います。
夢を選択する者、夢とは別の選択をする者とさまざまです。夢を選択しても、挫折することもあるでしょう。また、夢とは別の選択をしても、そこに生きがいを見い出すことが出来ることもあると思います。子供の頃、持っていた夢が大人になるに連れ、別のものに変わって行くこともあると思います。
夢を諦めるのではなく、未来を見据え自分の進むべき道を選び、その自分の選んだ道を信じて進んでいくことが、後悔なく生きて行くために大事なことだと思いました。
この小説は、作者が高校一年の十六歳の時に書かれたものですが、あえてそうした先入観を持たないようにして読んでみました。そうすると「夢を追い求める」ということが心の中にすっと入って来るように感じられました。

今日が幸せな一日でありますように。

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