【オリジナル作品】ちま「港の錆色の猫#3」【オトメニア】

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オリジナルのお話
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ご挨拶

こんにちは、こんばんは、ちまです。
8月も終わりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
暑い日は食欲がなくなってしまい素麺などをよく食べています。
最近は「悪魔のやくみ」というのが美味しくて素麺を食べる際、ネギなどと一緒に汁に入れて食べています。
見かけた際は購入して試してみてください♪おすすめです!
今日お話しするのは、オトメニアチャンネルオリジナルのお話「港の錆色の猫」です。

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港の錆色の猫3

おじいさんと太郎は、数年幸せな日々を過ごしました。けれども、おじいさんは重い病気に罹り、残していく太郎のことを心配しながら亡くなります。
そして今、太郎はおじいさんが眠っているお墓の側で暮らしています。
亡くなる前、おじいさんは太郎に自分の子供の頃の話を聞かせました。
おじいさんは子供の頃、漁師をしていた父親と一緒に舟で漁に出ていた時、舟が突然の大波に襲われて海に投げ出され、未だ十分な泳ぎの出来なかったおじいさんは溺れました。
父親が海に飛び込み懸命に助けようとしましたが、大波に煽られてなかなか手が届きません。
その時、何処からともなく大きなカジキが現れて、おじいさんを父親の手の届く所まで連れて行ってくれました。
カジキのお陰でおじいさんは父親の手で舟に戻され、無事助かりました。
カジキにお礼を言おうと思ってカジキを探しても、カジキはもう何処にも見当たらなくなっていました。
手先の器用なおじいさんは、カジキのことが忘れられず、カジキのペンダントトップを作りました。今そのペンダントトップは、太郎の首輪に付いています。
おじいさんからその話を聞いた太郎は、「今度は、おじいさんの代わりに、僕が魚達を助けてやる」と、心に誓ったのでした。