【オリジナル作品】ちま「メダカの「メダ夫」の日常 #13」【オトメニア】

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オリジナルのお話
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挨拶

こんにちは、こんばんは、ちまです。
少し前の話ですが、スーパーのお客様の声のコーナーに「レジの店員さんに子供が頭を撫でられました。やめてください。」という紙が貼ってありました。そしてその数日後、今度はニュースで「赤ちゃんを触らないで」というキーホルダーを作った方の話が出ていました。私が保育士をしていた頃は散歩に行くと近所の方が話しかけてくださり、子供たちの頭を撫でてくれる事は日常の風景でした。私は自分の子供を可愛がっていただける事は嬉しく感じます。なので触ってほしくないという方を否定する訳ではありませんが、「さらわないで」ではなく「触る前に一言声をかけてください」というような内容の方がお互いに良い関係が築けるのではないかと思いました。
今日お話しするのは、オトメニアチャンネルオリジナルのお話「メダカの「メダ夫」の日常」です。

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メダカの「メダ夫」の日常 #13

おっ、今日もクロが挨拶に来たぞ。
奴は近所に住む全身真っ黒な猫なんだ。奴も俺とおんなじで、ご主人様に安易に名付けられた口だな。
クロが初めて来た時は、驚いたぜ。真っ黒な毛むくじゃらの奴が俺の住まいを覗き込んでいるんだ。食われてしまうんじゃないかとビビったぜ。
クロは見かけによらず可愛い声で俺に「おはよう」って言ったんだ。ビビっていた俺は思わず「おはよう」って返事をしたさ。
それから「今日も暑いけど、元気?」って聞くから、「うん、何とか頑張ってる」って言うと「俺、クロって呼ばれてるんだ」って言うから、ほんとはジョンって言いたいところだけど、「俺はメダ夫って呼ばれているんだ」と正直に話したさ。それから俺たちは、親友になったんだ。
クロは、毎日日課のように俺に顔を見せにくるから、たまに顔を出さないと、なんかあったのかとちょっと心配になるぜ。俺たちのことを気遣ってくれる優しい奴なんだ。
今では、リンダはもちろん、俺の同居人たちとも仲良しなんだ。
親友っていいもんだぜ。大事にしないとな。