【オリジナル作品】ちま「港の錆色の猫#6」【オトメニア】

スポンサーリンク
オリジナルのお話
スポンサーリンク

ご挨拶

こんにちは、こんばんは、ちまです。
本日で「港の錆色の猫」は最終回となります。
次回からはまた別のお話となります。お楽しみに。
今日お話しするのは、オトメニアチャンネルオリジナルのお話「港の錆色の猫」です。

スポンサーリンク

港の錆色の猫6

秋の穏やかなある日、魚を海に戻した年老いた太郎は、何とかおじいさんのお墓に辿り着き「今日も貰った魚を一匹、海に帰してやったよ」とおじいさんに報告します。
その後太郎は、おじいさんのお墓の側で枯れ草に埋もれ静かに目を閉じます。
そして太郎は永遠の眠りにつき、おじいさんの元へ旅立ちました。
満足そうな安らかな眠りでした。
それから数週間後のある日、太郎と顔馴染みの釣り人の源太が「最近、太郎来ないなぁ」とポツンと呟き、あたりを見渡しました。
太郎を見つけた源太は「あっ、太郎そんな所にいたのか。また魚をやるから、こっちにおいで」と呼び掛けました。
けれども、太郎は同じ姿勢のままそこから少しも動こうとしません。
釣り人が魚を持って近づくと、太郎に見えていたものは、船を繋留するため岸壁に設置した地面から突き出した杭のボラードでした。
ちょっとサビて、太郎の毛の色とそっくりだったのと、源太が太郎に会いたい気持ちが釣り人に勘違いさせました。
やっと太郎に会えたと思った源太は、がっかりしました。
ここに釣りに来る人々にとって、魚釣りだけではなく、太郎に会うことも楽しみの一つでした。
嫌なことがあっても、太朗の姿を見るだけでみんな癒されていたのです。
太郎は皆んなに愛されていた猫でした。そしてサビ猫太郎は、港に来る人達の守り神でした。
サビ猫太郎とカジキの想いは、これからもずっと受け継がれて行くことでしょう。